結婚をして子どもを望むようになったとき、当たり前に「妊娠できる」と思っていました。でも現実は、そう簡単にはいきませんでした。
しかも夫は自衛官。タイミングがすべての不妊治療において、その“タイミング”が合わないという壁があったんです。
今日は、私自身が感じた葛藤と、それをどう乗り越えてきたのかを、同じように悩む誰かの力になれたらと願って綴ってみます。
昔から生理不順、それでも1年間は妊活しないと決めていた
私は20代の頃から生理不順で、ずっと低用量ピルを服用していました。結婚したのは33歳になったばかりの2023年11月。当時は引っ越しや新しい職場での生活が始まったばかりだったので、「1年間は仕事に専念しよう」と考えていました。
その準備として、風疹の予防接種に行き、婦人科で不妊に関する話を聞いていく中で、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」だとわかり、早めの治療を選択することに。結果的に、2024年9月から本格的に不妊治療をスタートしました。
「排卵」と「出港」が重なるという悲劇
不妊治療を始めてすぐに、タイミングの難しさに直面しました。
低用量ピルをやめると、やはり生理がまったく来ない。3ヶ月過ぎて病院に行くと、「プラノバール」という中容量ピルを処方され、人工的に生理を起こすようになりました。
その後、排卵誘発剤の「レトロゾール」を服用し、病院で排卵日を予測してもらい、タイミングを取る――という流れになります♻️
でもここで問題が。
「その排卵日、夫が海に出ているんです。」
何度も、何度も。
「今月はこの日にタイミングを取ってくださいね」と言われたその日、まさに出港。
タイミング治療で一番大事な日なのに、「夫がいない」という事実に、絶望的な気持ちになりました。
嘔吐、吐き気、体力低下…プラノバールの副作用との闘い
中容量ピル「プラノバール」は、私にとってかなりきつい薬でした。
朝から昼にかけて何度も嘔吐し、吐いていない時間はずっと吐き気。
お腹が空けばまた気持ち悪くなる。仕事中にトイレで嘔吐したこともありました。
体力は奪われ、精神的にもぐったり。それでも「妊娠のため」と信じて飲み続けました。
夫は協力的。でもどうにもならない「不在」の壁
そんな中、夫はとても協力的でした。
船の上で多忙な業務をこなしていたのに、事情を説明して異動希望を出してくれたり、タイミング日が出港と重なりそうなときには上司にかけあって有給を取ってくれたり。
それでも、どうしても「タイミングが合わない」ことはありました。
頑張ってくれているのもわかっている、でも…
「じゃあこの月はもう無理か」と思ったときの、あのむなしさは忘れられません。
まわりの言葉が苦しいこともある
周囲の人から「大丈夫、すぐできるよ!」と言われるたびに、胸がぎゅっと締めつけられました。
励ましのつもりなのはわかってるんです。
でも、「できないから治療してるんだよ」と思ってしまう自分がいて、そんな自分にもまた落ち込んで。
「〇〇さんは3年頑張って子どもができたらしいよ」と言われても、私がその人と同じようになれるとは限らない。
簡単に「できる」と言ってほしくなかったんです🥲
「このままじゃ無理」そう言われたときに考えたステップアップ
何度も治療しても排卵がうまくいかず、あるとき病院の先生に「これ以上はうちでは無理」と言われました。
紹介された別のクリニックへ転院し、いまは新しい治療を始めています。
それでも排卵しなかったら、体外受精へのステップアップ。
もちろん不安もあります。でも、「やれることはやってみよう」と思えるようになってきました。
落ち込む日もあるけれど、ちゃんと前を向けている
排卵できなかった…
そんな日は30分くらいは落ち込みます。でも、それで事実が変わるわけじゃない。
「じゃあ次どうしようか?」って、私は気持ちを切り替えて進むタイプです。
その日は夫と美味しいものを食べて、気持ちをリセット。
「子どもができなかったら、それはそれで仕方ないかな」と思うことも増えてきました。
少しずつ、覚悟みたいなものもできてきていて。
もし授からなかったとしても、私には大切な猫がいる🐈⬛
だから、子どもがいてもいなくても、猫と一緒に暮らせるマンションへ住み替えようと今はがんばってるんです。
最後に:不妊治療を始めるなら、早めの行動を
本当に子どもがほしいなら、できるだけ早く病院へ行くことをおすすめします。
私自身、最初は「まだ大丈夫」と思っていました。でも、いざ治療を始めると、予防接種や体調管理、タイミング…考えることが山ほどありました。
早すぎて損することは、ない。
不妊の原因は女性だけじゃなく、男性側にもある場合があります。
「自分たちは大丈夫」と思わずに、将来を見据えて早めに行動してほしい。
あの時、もっと早く行っておけばよかった…と、後悔する前に。
【まとめ】
・不妊治療は想像以上に体力・気力が必要
・自衛官の夫とはタイミングが合わないことも多くて大変
・でも、できる範囲で協力してもらえると心の支えになる
・「子どもができなかったら…」の覚悟も、前向きに考えることが大切
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自衛官の夫と結婚して1年半。 仕事や不妊治療、節約や副業をしながら、静かでたくましい暮らしを目指してます。よろしくお願いします!
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